失敗 カテーテル検査〜後編〜
娘に夜ご飯を食べさせた後、看護師さんがやってきて
「今日の夜、心臓のエコーをじっくり撮りたいので眠くなるお薬を飲ませて眠らせます」
と告げられ、シロップのお薬を飲ませられます。
ですがまだ19時代。
普段21時から22時に寝る娘がこんなに早くに寝るとは思えずにいましたが、やはり案の定全く寝る気配はなく、しかもどんどん酔ったようにハイテンションになっていきます。
(後から知ったのですがこれも薬の副作用らしいです。酔っ払ったような状態になるらしいです)
元気すぎる娘はベッド柵から出て外へ走り出したいと暴れます。
抱っこするとすり抜けていって廊下の方へキャッキャ走っていきます。
鼻水さえなければいくらでも歩かせてあげられるしプレイルームに行かせてあげられるのに。とまた悔しい気持ちになりながら何度も娘を追っかけて部屋に連れ戻します。
20時になっても寝る気配はありません。
そこでさらに眠くなる座薬を入れられます。
だんだん目が虚になってきます。
それでもこの襲いかかる眠気と必死に戦うように虚な目のままなんとか立ち上がります。
そしてさらに30分後。
また座薬を入れられます。
こんな短時間に何度も眠くなる座薬を入れられたら娘はおかしくなってしまうんじゃないないかと不安になりました。
虚な目の娘はだんだん眠気に勝てなくなってきて、今度は大泣きし始めます。
主人と交代で抱っこをしてなんとか寝かせようとしますが想像以上に辛すぎる入院生活初日に私はもう心が折れきっていました。
やっと眠りについた娘をベッドに起き、お医者さんがエコー器具を持ってやってきたので私たちは部屋を後にし、夜ご飯を食べにいきました。
病棟から出たら気持ちが少し楽になりました。
1時間ほどし部屋に戻ると先生はもう居なく、娘はそのままベッドにスヤスヤ寝ていました。
心電図モニターが暗闇の中で光っていました。
付き添いで泊まれるのは1人までなので
主人は病院施設内のマクドナルドハウスのお部屋に戻り、私は娘に付き添いました。
折りたたみの簡易ベッドは固く、そして肩幅ちょっとくらいしかない狭さでした。
色々考え事をしてしまったら全く寝れず、少し寝れそうと思っていても同室の赤ちゃんの夜泣きが始まったり、特に深夜は小さい赤ちゃんたちの夜泣き大合唱で、小児病棟の付き添い入院の辛さを初めて知りました。
そして4時半くらいになると日が出てきてすっかり明るくなります。
窓側のベッドは眩しくて、家だと完全遮光で寝てるので夜明けから明るくなるのは本当にキツかった。
そして悲劇は起こります。
風邪の症状か
睡眠のお薬一度に3度も投与された副作用か
入院のストレスか
原因は分かりませんが、
娘が40度近くの高熱を発してしまうのです。
看護師さんと私とで夜明けから氷枕変えたり何度も体温測ったり作業が続き、なんとか朝には体温は下がるのですが
やはり高熱が出てしまった以上カテーテル検査は出来ないと判断され午前のうちに退院することになりました。
こんなに頑張ったのにまさかのカテーテルを受けれず家に帰るなんて。
さらに地に突き落とされたような気持ちになります。
それと同時に娘をここから出してあげられる安堵感も感じました。
病院から逃げるように退院し、
もうお昼の時間だったので、車で帰り道に通るお店で3人でランチをし、なんて自由で幸せなんだと今まであった当たり前の自由を噛みしめました。
家に戻ると15時くらいでこの時間からお昼寝させるのもどうかと迷いましたが娘はお昼寝してしまい、なんとそのまま2時間で起こしても起きず朝の6時まで寝続けました。
こんなに長く寝続けたのは初めてで
本当に疲れたんだなと改めて可哀想なことをさせてしまったと思いました。
そして娘の虚な目を見るのは本当に胸が痛かった。
あんなに帰りたかった家ですが
何も進めることが出来ず
やはりこのまま逆流したままの状態で手術日が伸びていくのは本当に心配でした。
これからカテーテル検査を受けられる方、
医師の判断にもよるかと思いますが
風邪の症状があってはカテーテル検査は延期になります!!直前の体調管理には細心の注意を払ってください!!
次のカテーテル検査入院は2週間後。
そこから私は意識を180度変え娘の健康管理に気をつけます。