手術入院〜1日目〜。
この日がどれだけ待ち遠しく
そしてどれだけ来ないで欲しかったか。
逆流のために一刻も早く手術を、と思いながらも
何も知らずに楽しそうに毎日過ごしてる娘を見ていたらこのまま娘を連れて遠くに逃げてしまいたい衝動に何度もかられました。
だけど本当に逃げるわけには行かないので
せめて親として出来る最大のことを、と
一つ前の記事に書いた3週間分の準備を万端に、夫婦揃って3週間常に娘の側にいられるように有料個室やマクドナルドハウスの予約を取り
一切のおともだちとの遊びを断ち
菌と体温調節に神経質なほど気を配り
鼻水や咳など一切ない、健康な状態で入院の日を迎える事が出来ました。
13時に病院の入院受付。
6階にある心臓病の子だけの病棟に入ると、
娘はもう3度目なので場所を全て把握していて、すぐにキッズスペースに走って行きました。
本人にこの病棟でのトラウマや嫌な印象はないらしく、喜んでアンパンマンのおもちゃや大きなお家で遊び続けます。
その楽しそうな顔を見て少しホッとしました。
まもなく看護師さんがやってきて
採血に連れて行かれました。
前回は泣いてなかったのに今回は大泣きで帰ってきました。手と足の両方取られたみたいです。
注射すらダメな私は本当にそれだけで可哀想で泣きそうになります。
その後、麻酔科の先生のお話を聞きに1階に皆で行きました。
用がない限りこの3週間、6階の心臓病病棟から一切出れないので少しでも外に出れる事が貴重で嬉しい。
麻酔科の先生との打ち合わせで麻酔にかかる際にどの匂いにするか選ばせてくれます。
娘が好きな甘い匂いのバナナを選びました。
説明を聞いてる間にベビーカーのままお昼寝をしてくれたので助かりました。
荷物を運んだりするのにも使えますし
ベビーカーは入院に持って行った方がいいと思います!
ベビーカーでお昼寝をしたままの娘と一緒に病棟に戻ると今度は、当日の手術を執刀してくださる、心臓血管外科の先生との初面談&説明があります。
今までの診察は全て循環器内科の先生が診てくださっていたのでここで初めて手術をしてくださる先生と会うことになります。
循環器の先生よりもお年を召していて
ベテランという感じで落ち着きもあり優しそうで安心することが出来ました。
ただ、先生は毎日手術続きでこの日もオペ後でした。
お疲れなのがお顔のクマからも分かりましたがそれでも私達に2時間近くかけて丁寧に丁寧にひとつひとつ説明をしてくださりました。
手術の具体的な仕方や、リスクや起こりうる合併など。ひとつひとつのことに対して最悪のケースを伝えなくてはいけないみたいで
それを聞いて怖くなり聞きながらも、私は涙が止まりませんでした。
そして今回の手術の場合では
穴を塞いでも弁が変形しすぎているため、
弁の手術が必要になる可能性が高いこと、
それにり隙間ができるため、今後も逆流を0にさらことは難しく、また逆流が増えたら再手術の可能性があること
を説明されました。
最初の病院では穴を塞ぐだけの簡単な手術だと言われていたのに。1度で済むと言われていたのに。
どんどん酷い症状になっていく。
もっと早く手術をしていれば。
逆流を早く発見できていれば。
弁がここまで変形する前に手術をしていれば。
なぜ経過観察は半年に1度だったのだろう。
タラレバと後悔ばかりが残ります。
ベビーカーの中でスヤスヤ寝ている娘に何度もごめんね、ごめんね、と思いまた涙が出てきます。
気になる成功率ですが穴を塞ぐだけの心室中隔欠損症の手術であれば99%ほどですが、
弁にも手をつけるため危険度は3%程上がるとのことでした。
部屋に戻ると看護師さんに
心エコーをすると言われます。
第1回のカテーテル検査入院の際になかなか寝れず座薬まで入れられて次の日もずっとフラフラで目が虚になり、高熱が出たことを思い出し、なんとか座薬は入れないようにお願いをし、夜ご飯後、眠くなるシロップだけでなんとか頑張りましたが、
このシロップは薬の副作用でハイテンションになるらしく、はしゃいでベッドから落ちてしまいました。
近くにいながらなんで助けられなかったんだ、(柵はちゃんと常にあげておかないとダメだとあれだけ分かっていたのに。後悔ばかりです。)
沢山の看護師さんたちがやってきて
診てもらい足にモニターをつけられ
娘は大泣き。
泣き疲れてそのまま就寝。
そこでお医者さんと代わり心エコーが30分くらいするため、主人と私は部屋を出て
やっと夜ご飯に。
1日目から疲れきってしまいました。